エマーソントルクレンチがあると、タイヤ交換がとてもスムーズにできます。
トルクレンチの良いところは、何と言っても、締め付けが適切にできる事です。
トルクの締め過ぎはハブに悪いですし、逆に緩い締め付けは、タイヤが外れる危険があります。
今回は、トルクレンチの使い方と設定方法、評価を徹底解説いたします。
エマーソントルクレンチの使い方について

エマーソントルクレンチの使い方は、いたってシンプルです。
- 21mm薄口ロングソケットとエクステンションをトルクレンチ本体に取り付ける
- トルクレンチのグリップ側底部にある、ロックを緩め設定メモリを『103』のトルク値に合わせ、再びロックをする
- 締め付けたいナットに合わせ、セットし、『ガチッ』と1回音がするまで回す
です。
確認のために2回音を鳴らさないこと
最も注意しなければならないことは、確認のために、『もぅ1回、ガチッと音がするまで回さないこと』です。
1回目ですでに103のトルク値になっているので、2回目からは、ナットがさらに強く締め付けられます。
ハブやナットが破損する可能性があります。
そのため、正しくトルク値を103に設定したら、1回の締め付けで終わる必要があります。
トルクレンチは締め付け専用の道具
また、トルクレンチはナットの締め付け専用の道具です。
トルクレンチの形状から、始めのナットの緩め作業に使いがちですが、誤った使用方法は、壊れる可能性があります。
エマーソントルクレンチの設定の仕方

エマーソントルクレンチのナットの締め付けの設定は、本体のグリップ側にある底部で行うことができます。
ナットの締め付けの数字は、『103』です。
開封時は、『28』で設定されています。↓

底部にあるロックを緩め、グリップを回します。
グリップは、1回転させるとトルクの締め付けが14増えます。
『28』が初期の設定値なので、
- 1回転で42
- 2回転で56
- 3回転で70
- 4回転で84
- 5回転で98
- 6回転で112(回しすぎ)
となります。
初めにグリップを5回転させ、98に設定し、その後、微調整で5メモリ回して締め付け既定値の『103』に合わせましょう。

ロックを緩めます。↑
グリップを回し、

『98』まで回して、さらに5メモリ増やすと上記の103に設定することができます。↑
103に設定したら、必ず底部にあるロックをかけるようにしましょう。
使い終わったら初期値の『28』に戻すこと

使い終わった後、そのままトルク値を元に戻さないで保管すると精度が狂う可能性があります。
トルクレンチは精密機器です。
そして、本体は重みがあります。
使用後は、必ず初期値の『28』にトルク値を戻してから保管するようにしましょう。
また、保管後に再び使用する場合、少し低めの数値で数回馴らし作業を行ってから締め付けを行いましょう。
エマーソントルクレンチの評価は★★★★★
エマーソントルクレンチは、扱いやすく、タイヤ交換にはとても便利な道具です。
1度手に入れてしまえば、使い方を間違えない限り、長く使用することができます。
簡単に、楽にタイヤ交換を行いたい方は、手に入れてみてはいかがでしょうか。