運転の上手い下手を見分けるにはある部分を見れば判断することができます。
教習所や自動車学校を卒業してもなぜか上手い人、下手な人の差が出ます。
運転が上手な人は、基本的に周囲を良く見ていますし、危険予測も上手です。
道路はみんなで使うもの。
運転免許証を持って、自動車を公道で運転している以上、相手を思いやる心がけは必須です。
上手いか下手かを判断できる運転の操作をお伝えします。
メリハリがあるか
スピードを出すところは出す、一時停止のような必ず停止しなければならないところは停止線で必ず止まる。
道路の広さや周りの車の状況判断、標識の意味をよく捉えている人は自動車の運転もメリハリがあり上手です。
ブレーキの踏み方、夜間走行での適切なライトの使用、ハザードの使い方など、適切に対応できます。
道路状況に応じた流れるような運転をし、交通ルールを守っている人は交通違反もなく上手と言えます。
まさに、『交通ルール・守るあなたは・守られる』の標語のような運転です。
車の運転操作にメリハリがあるかが1つの判断材料です。
追い越し車線を正しく使って走っているか
法定速度を遵守することは素晴らしいことですが、追い越し車線を追い越しもせずゆっくり走行することは、通行帯違反となり立派な違反になります。
車の基本走行は左の車線であり、右車線は追い越し用または右折のために進入する道路です。
追い越しをしない方は、左側を走ることがルールとなっています。
追い越し車線を我が物顔でゆっくり走ることは、渋滞に繋がりますし、後続車に危険が及びます。
法定速度を守っているからどこの車線を走っても大丈夫という考えは誤りです。
道路の車線に応じた適切な場所を走ることができる方は上手な運転と言えます。
ウインカーの長さは適切か
ウインカーは自分のためではなく、周りにいる人に知らせるためにあります。
右折なのか左折なのか、車の進行方向を伝える自分の意思表示になります。
ウインカーを付けずに曲がるのは危険ですし、事故の元です。
車線変更なら3秒前、右左折なら30m手前から付けるのがルールです。
自分の車の進行方向を周りのドライバーに適切に伝えられる方は上手いと言えます。
ハイビームの使い方は適切か
勘違いしている方もいるかもしれませんが、夜間走行はハイビームでの走行が基本です。
ただ、走行する道路が街頭や建物の照明で明るいので、運転者はロービームで走行しているだけです。
ハイビームで見える範囲は、直線で約100mです。
ロービームは、約40mとなっています。
ただし、ハイビームは対向車や前方に車両がいる場合は使用することができないことになっています。
道路が明るく見渡せ、安全に走行できる視界を確保できる場合はロービームでの走行となります。
車の停止距離には、空走距離と制動距離があります。
空走距離は、ドライバーが前方で自分の車を停止させると判断し足をブレーキペダルに置くまでの距離です。
制動距離は、ブレーキペダルを踏んでから車が停止するまでにかかる距離の事です。
タイヤの溝の状況、路面状況にも変わりますが、車を停止させるのには車の速度と同じくらいの停止距離が必要と言われています。
時速40kmで走行している場合は、停止距離も約40m、時速100kmで走行している場合、約100mの停止距離が必要になります。
例えば、街灯もなく真っ暗で視界の確保もできない暗い道路を時速100kmでロービームで走行した場合、ロービームに照れされている一番外側の部分に危険を察知して停止しようとしても停止距離が足りず衝突します。
時速100kmから停止する場合、100mの停止距離が必要ですが、ロービームの映す範囲は直線で40mです。
停止距離が60mほど不足のため、急ブレーキを踏んでも間に合わず接触することになります。
ヘッドライトを車のスピードに応じて切り替えができる方は上手と言えます。
前車との車間距離は適切か
前車との車間距離に余裕がないと、とっさの運転操作の判断に対応できる余裕もなくなります。
車間距離は見えないエアバッグと言われています。
前車と車間距離を縮めて走行することは、前車に追突する恐れもあり危険です。
ブレーキの遅れ、スリップの対応、前方が見えにくいことによる危険予測不足が起きます。
また、前車との車間距離が近い運転は、煽り運転と捉えられてしまう可能性もあります。
車間距離を余裕に持つことは、運転にも余裕があると言えます。
危険予測できているか
例えば、
- 片側一車線、上り坂で前方が見えにくい状態で前車の追い越し
- 片側一車線、見通しの悪いカーブで追い越し
- 狭い道路を猛スピードで走行
- 追い越し車線を低速走行
などです。
- 前方が見えない状態での追い越しは、車が対向してくるのを予測していない証拠
- 狭い道路をスピードを出した走行は急な飛び出しを予測していない証拠
- 追い越し車線を低速走行は渋滞を作る原因と追突事故を作る危険予測不足
となります。
車はとても便利な乗り物ですが、動く以上、危険は付きものですし、操作の仕方を誤ると人の命を奪ってしまう道具です。
『〇〇かもしれない』と危険予測ができる方は、上手な方と言えます。
駐車の仕方で判断する方法
上手いと思われる基準としては、
- 駐車場の枠に正しく真ん中に収まっていること
- 駐車場の白線と車体の側面のラインが平行にまっすぐ整えてあること
です。
下手と思われる駐車は、
- 白線をタイヤで踏んで駐車
- 駐車枠をはみ出て駐車
- 駐車場の白線に対し、車が斜めの状態で駐車
- 駐車枠の左右どちらかに寄り過ぎて駐車
です。
駐車にかかる時間よりも、実際に駐車したときの車の状態で判断することができます。
運転が上手い人は相手に思いやりがある
運転が上手い人の見分け方は、
- メリハリのある運転
- 適切な追い越し車線の使い方をしている
- 正しくウインカーを使用している
- 状況に応じたライトの使用をしている
- 適切に車間距離を確保している
- 無理な運転をせず、危険予測できている
- 駐車スペースに正しく収まっている
この7つです。
すべてに言えることは、運転している他のドライバーのことを考えて運転ができる方は上手と言えます。
道路はみんなで使用するもの、自己中心的な使用は他人に迷惑となり『運転が下手』と言われる原因になります。