車のフロントガラスが曇るのは、車内にある見えない水蒸気の結露です。
湿度が高く、車外の温度が低く車内が温かい条件で発生します。
いわば、冷水が入ったコップの表面の結露、冬のストーブを付けた部屋の窓ガラスのような状態です。
まず、エアコンの正しい使い方3つと、エアコンを使わない裏技のような方法をお伝えします。
安全に車を運転しましょう。
温度は低めに設定する
意外と知らない方もいますが、車のエアコンは冷房専用です。
部屋にあるエアコンと違い、暖房機能はありません。
通常、冷房機能には、同時に除湿の機能も備わっています。
フロントガラスの白い曇りをなくすには、結露を取り除く必要があります。
車内の温度を下げる事と湿度を下げる必要があります。
使い始めは温度設定を低めに設定し、エアコンをONにしましょう。
数字でいうと、20~22℃程度になります。
寒さを感じる方は、エアコンの入切を繰り返しながら走ると、冷えなくて済みます。
燃費も気になるほど悪くなることもありません。
視界不良で事故を起こすよりは、経済的損失を出さなくて済みます。
空気の取り入れは内気へ変更する
一般的に、車の送風は『外気』で使用します。
ですが、エアコンをONで使う場合、外気から内気に変更する必要があります。
理由は簡単で、除湿のスピードを早めるためです。
外気設定では、外気からの湿気を取り入れながら除湿を行うことになります。
内気設定にすれば、車内の空気を循環させて冷房と除湿を繰り返します。
よって、除湿のスピードを早められることから内気でエアコンを使用するようにしましょう。
フロントガラスの曇りがひどい場合はデフロスター
エアコンの温度設定を低くし、内気にするだけでもフロントガラスの曇りは簡単に取れます。
ですが、あまりにも曇りがひどい場合は、デフロスター機能を使いましょう。
フロントガラスに直接、エアコンの冷房風を当てることでさらに早く除湿することができます。
曇りも素早く取ることができます。
エアコンを使わないで曇りを取る方法3選
車内の湿度と温度を外気と同じ、または、下げることができれば、エアコンを使う必要はありません。
窓ガラスを全開にする
一番早いのが、窓ガラスの全開です。
晴れ、曇り、雨でも車内の温度湿度が外気と常に同じであれば、フロントガラスが曇ることはありえません。
曇り止め剤をガラスの内側に塗る
フロントガラスの曇りは、水蒸気が付着することで結露となって現れます。
ガラスに水分が付かないようにコーティングをすれば結露を防ぐことができます。
水と油は、通常混じることはないので、油のような水分をはじくコーティング剤を内側に施すのも1つの方法です。
暖房設定を最高温、最強風にしてすべての窓を5cmほど開ける
この方法は、湿度の低い冬にガラスが曇った場合に効果を発揮します。
暖房で車内を最高に温め、水分を蒸発させ、すべて空いた窓ガラスから車外に排出します。
冬にフロントガラスが曇ってもエアコンを使う必要はなく、暖房と窓ガラスの少しの開きで空気の流れを作ると解消できます。
無駄に燃料を使わず、燃費の低下を抑えることができます。
さいごに
車のエアコンは冷房専用です。
エアコンは、エンジンルーム内のコンプレッサーを作動させ、車内外の温度の熱交換と除湿を行っています。
暖房はエンジンの熱です。
よって、冬の車のエアコンONは、かなり不経済です。
車の暖房は、エンジンの熱を利用して車内を温めています。
冬に暖機運転をしないと車内が温まらないのは、エンジンが冷えているからです。
車内の温度を下げること、湿度を下げることがフロントガラスの曇りをなくす条件です。