雪道の運転が怖い、スリップしたらどうしよう、外を見ると雪が降っている・・・。
道路は真っ白だし不安になります。
でも、例えスリップしても操作できれば怖くはありませんし、十分な対策はできます。
今回は、雪道の安全な走り方をお伝えします。
3つの急の付く行動はしない
3つの急とは、
- 急ブレーキ
- 急ハンドル
- 急アクセル
です。
車は急には止まれません。
急ハンドルを行えば、車の操作性を失い、スリップの元です。
止まった状態から急アクセルを行えば、タイヤが空転します。
全て、スリップ事故につながる要因です。
ブレーキ操作、ハンドル操作、アクセル操作もドライ路面よりゆっくり行う必要があります。
ガラス、ミラー、屋根の雪は必ず取る
特に大切なのが、
- フロントガラス
- サイドガラス(運転席、助手席)
- サイドミラー
です。
要するに視界の確保が大事になります。
安全に視界が確保できなければ、ぶつかる可能性も高まりますし、縁石に乗り上げるなど、予期せぬ自損事故になる可能性も高まります。
また、屋根の雪はブレーキをかけたときに、滑って前に落ちてきます。
フロントガラスからの視界をさえぎる原因に繋がりますので、必ず落としてから走り出すようにしましょう。
暖気運転で雪を解かす
車の暖房はエンジンの熱を利用しています。
よって、エンジンが温まらないうちは、暖房は出てこない仕組みです。
フロントガラス、サイドガラスに雪が付着して視界不良の場合は、暖房の熱で溶かして視界を確保してから車を走りだしましょう。
車間距離を詰めない
車間距離は見えないエアバッグです。
距離に余裕があれば、とっさのトラブルも回避できます。
前方で急ブレーキが発生した場合、車間距離が少なければ止まることはできません。
氷上路面の場合、ブレーキを踏んでもABS装置により制動距離は長くなります。
追突事故の原因にもなります。
速度は制限速度マイナス10%
圧雪路面、凍結路面を走行する場合、なんといっても危険なのはスピードの出し過ぎです。
いくら性能の良いスタッドレスタイヤを履いたところで、スピード超過によるスリップは避けられません。
そんなとき、道路の制限速度より10%減で走行すると安全に走ることができます。
制限速度が、
- 60km/hなら54kmを目安
- 50km/hはら45kmを目安
- 40km/hはら36kmを目安
- 30km/hはら27kmを目安
に考えて1割減を考えると走りやすくなります。
わだちを走る
道路が電車のレールのようにタイヤの通った後が残っている状態がわだちです。
無理に走行ルートを変えず、わだちの上を走行すると雪や氷に滑ることもなく走行することができます。
レールに沿って走れば、タイヤも溝に沿って回転してくれます。
無理にはみ出すとスリップの原因にもなります。
カーブ前で必ず減速
タイヤは、ハンドルがまっすぐの状態でブレーキを踏んで初めて効果を発揮します。
車が右に曲がる、左に曲がることができるのは、タイヤと道路の摩擦によるものです。
摩擦がなくなって、ハンドルが曲がった状態なのに車が直進する状態をスリップと言います。
操作が効かない状態のことです。
車のレースを見ても分かりますが、カーブに進入する前にプロドライバーも必ず減速しますよね。
タイヤがまっすぐの状態でなければ、雪道の路面に食いつかないということです。
下り坂はエンジンブレーキ、オーバードライブを使う
下り坂は車の重さによって、自然とスピードが乗ります。
スピードオーバーし、ブレーキが間に合わずスリップすることがあります。
そんなときは、エンジンブレーキやオーバードライブ、スポーツモードなど、エンジンの回転数を抑えることでスピードの出し過ぎを抑えましょう。
坂道を走る格言に、『上りと下りは同じギア』という名言もあります。
上りの坂道を2速で走ったら、帰りの下り坂も2速で走りましょう、という意味です。
視界不良のときは昼でもライト点灯させる
雪もうっすら降る場合もあれば、吹雪やホワイトアウト状態になることもあります。
自然環境を前に柔軟に対応する必要があります。
ライトには、
- 自分の視界を確保するため
- 相手に存在を知らせるため
と、2つの役割があります。
昼でも点灯させるのは、相手に自分の位置を知らせるためです。
特に後方からの追突事故防止に繋がります。
吹雪や視界不良の場合は、安全に走行できないことから、
- スピードを落とす事
- ライトを点灯させること
- 場合によってはその場に一時、止まる事
が大切です。
燃料は常にタンクの半分以上は入れておく
雪道で多いのが、予期せぬ渋滞の発生です。
夏であれば、せいぜい大雨程度なので、そこまで大きな渋滞は発生しません。
ところが、冬の大雪の場合、事故渋滞や大雪により突如、渋滞が発生し身動きが取れなくなる場合があります。
そんなとき、燃料が空に近いと、気持ちが焦ります。
いつ脱出できるかも分からない状態で燃料だけが減っていく状況になります。
よって、雪道を走行する場合、渋滞に巻き込まれる可能性も視野に入れ、あらかじめ、燃料は満タンに近い状態で走行することをおすすめします。
また、燃料を多く積んできたほうが、車の車重もトータルで増えるので、タイヤへの荷重も多くなります。
何と言っても良いスタッドレスタイヤを履くこと
どんなに良い性能の高い車でも、地面と接地しているのはタイヤです。
タイヤ1本が地面に接地している面積はハガキ1枚分程度と言われています。
タイヤは価格で選ぶのではなく、性能で選びましょう。
値段の高さは価値の高さ、高性能のスタッドレスタイヤで安全を買いましょう。
空気圧も1ヶ月に1回はチェック
タイヤの空気も自然に抜けていきます。
安全に走るには、適正量を常に維持することです。
よって、ガソリンスタンドで給油する際、1ヶ月に1回はタイヤの空気圧をチェックしましょう。
さいごに
雪道の走り方にはコツがあります。
例え、滑ったとしても操作できれば怖くはありません。
タイヤの性能をきちんと把握して、安全に走行しましょう。